味わいの違いを知る
このページでは、「まちの珈琲」の味わいの違いをお伝えします。
まずは次の「味わいチャート一覧」の表をご覧ください。
このチャートは、それぞれの街のブレンドコーヒーについて、
・甘み
・酸味
・苦味
・コク
・余韻
・焙煎
の6つの項目を5段階で評価したものです。
以下、それぞれの街について、ブレンドの方向性を記載していきます。お好みのコーヒーを選ぶ参考にしてみてください。
三軒茶屋
「まちの珈琲 三軒茶屋」は、老若男女で賑わう、休日の茶沢通りの歩行者天国をイメージしたブレンドコーヒーです。
豊かな甘みと果実味溢れる酸味が特徴のコロンビア(中深煎り)に、優しく飲みやすいコスタリカ(中深煎り)をブレンドしています。
コロンビアのコーヒーは、“ジューシー”という表現がピッタリ。最も甘みを感じる中深煎りに焙煎し、酸味を少し抑えて飲みやすくしました。
一方、コスタリカのコーヒーは飲みやすく、どんなコーヒーとブレンドしても相性がばっちり。国をあげて、自然を大切にしながらコーヒー栽培に取り組んでいます。
誰でも飲みやすく、後味はコロンビアの芳醇な酸味を感じるブレンドに。 そして、ちょっぴり個性もうかがえるところが、三軒茶屋っぽいと思います。
下北沢
「まちの珈琲 下北沢」は、時代を切り取る新しい下北沢と、古くから育まれてきた文化の交わりを表現したブレンドコーヒーです。
下北沢といえば、世田谷区でも随一の人気タウンであり、全国的にも知られている街。古着文化を牽引しつつ、インディー・ロックやジャズ、レコード、演劇、アート、グルメ……と、あらゆるカルチャーがごった返しに存在しています。
そんな下北沢を、どうコーヒーで表現するか。古き良き文化と、最先端のカルチャーが融合しているということで、中米一のコーヒー生産国・ホンジュラス(中深煎り)に、新たな栽培国として発展を遂げるルワンダ(中深煎り)をブレンドしました。
キリッとしたシャープな口当たりを感じながらも、優しく包みこんでくれる、丸い後味が心地よいブレンドコーヒーに仕立てています。新旧が絡まり合い活性するようなコーヒーを目指しました。ぜひ味わってみてください。
下高井戸
「まちの珈琲 下高井戸」は、誰でも受け入れる懐の深さがあり、人情味溢れる下高井戸の居心地良さを表現したブレンドコーヒーです。
タンザニアのスッキリとした深煎りに、コロンビアの甘く明るい風味を加えた深煎りのブレンドとなっています。
今回の14個のブレンドコーヒーの中でも屈指の深煎りコーヒー。オールドな喫茶店のコーヒーが好きな人が、きっと好むタイプの味だと思います。ちなみに、味わいとしてこれに近いものは「まちの珈琲 千歳烏山」です。
パッケージには2024年3月で閉場してしまった下高井戸市場の駅前の風景をイラストにしました。人情味あふれる下高井戸の街を表すコーヒーを、ぜひ味わってみてください。
二子玉川
「まちの珈琲 二子玉川」は、開放的な多摩川の河川敷をイメージしてつくった、中煎りのブレンドコーヒーです。
明るい酸味が心地よいブラジル パルプドナチュラルをベースにしつつ、優しい風味のコスタリカを合わせた中煎りのブレンド。苦味は抑えた爽やかな味わいに仕立てています。
香ばしいコーヒーらしさと、スッキリした酸のバランスがいいブレンドは、緑豊かで燦々と日差しの降り注ぐ、多摩川の河原を連想させます。ぜひ味わってみてください。
千歳烏山
「まちの珈琲 千歳烏山」は、行き交う自転車で賑わう千歳烏山の商店街をイメージしたブレンドコーヒーです。
千歳烏山にはいつだって笑顔と活気があふれ、エネルギッシュな空気が流れています。幅広い世代が親しみをもって暮らすこの千歳烏山をイメージして、老若男女から愛される味わいのコーヒーをつくりました。
豊かな味わいのインドネシア マンデリン(深煎り)と、すっきりしたのど越しのグアテマラ(深煎り)をブレンド。飲みごたえも十分な、しっかりとした味わいの深煎りコーヒーに仕立てました。ぜひ味わってみてください。
千歳船橋
「まちの珈琲 千歳船橋」は、どことなく垢抜けていてカジュアルな、千歳船橋の夜の通りをイメージしてつくったブレンドコーヒーです。
落ち着いた上品な味わいのグアテマラ(中煎り)とコスタリカ(中煎り)に加え、個性的で複雑な味わいが特徴のケニア(浅煎り)をブレンドしました。
シリーズで唯一、3つの豆をつかったブレンドコーヒーは、カジュアルで飲みやすくもありながら、個性的な酸味を感じる上質な一杯です。
千歳船橋の個性的なお店を想いながら、ぜひ味わってみてください。
成城学園前
「まちの珈琲 成城学園前」は、成城の桜並木をイメージしてつくった、華やかな気品を感じる中煎りコーヒーです。
使っているのは、良質なコーヒーの産地として有名なグアテマラの2種類の豆。フローラルな香りと酸味、そして甘みが加わったグアテマラ ナチュラル(中深煎り)に、水洗処理にてクリアな味わいに仕上げたグアテマラウォッシュドを、6対4でブレンド。
良質で華やか、香りの中に気品を感じる中深煎りコーヒーをぜひ味わってみてください。
明大前
「まちの珈琲 明大前」は、都会的な印象がありつつ、幅広い年代が日々の暮らしを楽しむ明大前の空気感をイメージしてつくったブレンドコーヒーです。
中深煎りのタンザニアコーヒーのフルーティーさと甘みが前面に立ち、それを優しくコスタリカ(中深煎り)のコーヒーが支えるようなかたちでブレンド。
どことなく懐かしいがする、明大前の駅前の商店街をイメージしました。誰にでも親しみやすいブレンドコーヒーをぜひ味わってみてください。
桜新町
「まちの珈琲 桜新町」は、ファミリーが多く暮らしやすい桜新町の空気を表現した、中煎りのブレンドコーヒーです。
桜新町といえば、その地名にもつくとおり、桜並木が美しい街。そこで、桜の香りを思わせるグアテマラナチュラル(中煎り)と、優しい味わいのコスタリカ(中煎り)をブレンド。まるで桜のような華やかなフレーバーを楽しめるコーヒーに仕立てました。
酸味を感じつつも、どこか穏やかで飲みやすい。この街ならではのコーヒーをお楽しみください。
用賀
「まちの珈琲 用賀」は、通りが広く、アメリカの郊外のような余裕を感じる空気の用賀を表現した、ゴクゴク飲める中深煎りのブレンドコーヒーです。
世田谷ライフの編集部があるのもここ、用賀。美しい歩道の「用賀プロムナード」や用賀神社など、歴史的な匂いもする用賀の街並みがありつつ、環八に沿った住宅街は通りもゆったりしており、どこかアメリカの郊外のような空気感を感じます。
そんな雰囲気を表すため、良質な甘みのコロンビア(中深煎り)にグアテマラをブレンドし、後味をすっきりとさせたブレンドコーヒーをつくりました。飲みやすさは今回のブレンドコーヒーの中でもピカイチ。毎日でも飲み飽きないコーヒーを、ぜひお試しください。
祖師ヶ谷大蔵
「まちの珈琲 祖師ヶ谷大蔵」は、多くの人で賑わう祖師谷通りの、情緒あふれる明るい雰囲気を表現したブレンドコーヒーです。
祖師ヶ谷大蔵といえば、いつも多くの人が行き交う商店街がまず頭に浮かびます。そこで、ブラジル ナチュラルの明るい味わいとハッキリした風味を、ホンジュラスと合わせた深煎りブレンドをつくりました。
味わいチャートを見ていただければお分かりのとおり、かたちとしては下高井戸がもっとも近いです。ただ、下高井戸よりは多少後味をすっきりとさせています。味わいを比べてみるのも楽しいと思います。
経堂
「まちの珈琲 経堂」は、農大通りをイメージした複雑な香りとスパイシーな風味が特徴のブレンドコーヒーです。
香り高い深煎りのエチオピア イルガチェフェをメインに、優しい甘みが特徴のコスタリカ(深煎り)をブレンド。香りも風味も個性的なエチオピアコーヒーを優しく深煎りにすることで、華やかで複雑な味わいを実現しました。
元気で個性的な店が多いのが、経堂の街の特徴のひとつでもあります。また、カレーやスパイス料理の名店が多いのも経堂のひとつの顔。そんなスパイス料理にもよく合うコーヒーに仕立てました。
豪徳寺
「まちの珈琲 豪徳寺」は、落ち着いた街ながら、カルチャー好きも注目するユニークな店も多い豪徳寺を表現したブレンドコーヒーです。
親しみやすい味わいのブラジル パルプドナチュラル(深煎り)に、ユニークな味と香りが特徴のケニアを、深煎りにしてブレンド。
千歳船橋のブレンドでは浅煎りケニアを使用しましたが、深煎りにすると、親しみやすさの中にちょっぴりと個性的な香りが混じるような仕上がりになります。
沿線である千歳船橋と飲み比べてみても楽しいと思います。
駒沢
「まちの珈琲 駒沢」は、自然と都市が共生する駒沢をイメージしたブレンドコーヒーです。
環境大国であるコスタリカ(中深煎り)に、同じく中深煎りのグアテマラをブレンドした大地の豊かさを感じさせるコーヒー。王道のフルシティで、冷めても味が変わらないように仕上げました。バランスの良い一杯をぜひ味わってみてください。
世田谷の14の街を表現した『まちの珈琲』
『世田谷ライフ』の編集部が、プロのコーヒー焙煎士と一緒につくったのが『まちの珈琲』シリーズ。
街の空気感や風景を、コーヒーの味わいに落とし込みました。
14の街…三軒茶屋、駒沢、桜新町、用賀、二子玉川、下北沢、豪徳寺、経堂、千歳船橋、
祖師ヶ谷大蔵、成城学園前、明大前、下高井戸、千歳烏山